ゴシック&オルタナティブファッション
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ゴシックと他のオルタナティブスタイルの違い
ゴシック、パンク、グランジ、ダークアカデミア。ぱっと見はどれも似ている。黒、レザー、メインストリームへの距離感。でもクローゼットの前に立ったり、オンラインショップを眺めたりしていると、その違いが急に具体的になってくる。どこに境界線があるのか、わからなくなることもある。 ゴシックが他のオルタナティブスタイルと異なるのは、主に素材の選び方、シルエット、そしてコーディネートの組み立て方にある。レース、ベルベット、コルセット、はっきりとしたシルエット、細部へのこだわり。これらがパンクやグランジ、ダークアカデミアとゴシックを分けるポイントだ。それぞれのスタイルには異なるルーツがあり、服を選ぶときの実際の判断にも違いが出てくる。 この記事でわかること: ゴシックとパンク、メタル、グランジ、その他のオルタナティブスタイルとの具体的な違い シルエット、生地、小物のレベルでその違いをどう見分けるか これらのスタイルを混ぜても自分らしさを失わないためのヒント オンラインショッピングで役立つ実践的なアドバイス 前置きはここまで。さっそく本題に入ろう。 ゴシックと他のオルタナティブスタイルの共通点と違いは? オルタナティブスタイルには、一見思うよりずっと多くの共通点がある。黒、レザー、メタルアクセサリー、メインストリームへの反発、サブカルチャー音楽への愛着、これらは多くのスタイルに共通する要素だ。ゴシック、パンク、メタル、グランジ、そしてスチームパンクも、似たような衝動から生まれている。ショッピングモールには並ばないものを身につけて、自分が何者かを表現したいという気持ちから。 ただ、大まかな共通点は、具体的なシルエット、素材、プロポーションを見ていくと途端にはっきりしなくなる。ゴシックスタイルはロマンティックなディテール、レース、ロングスカート、ベルベット、非対称なカットをよく取り入れる。パンクはダメージ加工、ワッペン、カオスな雰囲気が軸。グランジはフランネルのゆるいレイヤーで遊ぶ。それぞれのスタイルには、コーデを組み立てる独自のロジックがある。 シルエットへのアプローチも違う。ゴシックはメリハリのあるコントラストが好きで、フィットしたトップスにフレアのスカート、コルセットとワイドスカートの組み合わせ、レースの袖にヘビーなブーツ、といった具合。パンクやメタルはこういったプロポーションをあまり意識しない。どのスタイルが「優れている」かの話ではなく、どんなシルエットと雰囲気を出したいかによって変わってくる。 パンク、ゴシック、メタル:似たルーツ、違うアプローチ この3つのスタイルはどれも、70年代から80年代の音楽サブカルチャーから生まれた。反骨精神と黒への愛着は共通しているけれど、それを服にどう落とし込むかはかなり異なる。特にショップで具体的なアイテムを探すとき、クローゼットの他の服と合わないものを買ってしまわないためにも、この違いを知っておくと役に立つ。 パンク vs ゴシック:レザー、スタッズ、コーデへの影響 スタッズ付きレザージャケットはパンクの定番アイテムだけど、ゴシックのコーデに合わせると全然違う印象になる。パンクならダメージジーンズ、ワッペン、ヘビーなブーツと合わせる。ゴシックなら同じジャケットをレースのブラウス、チュールのロングスカート、光沢感のあるスキニーパンツと組み合わせる。ゴシックとパンクの違いが気になるなら、こういったディテールに注目してみると分かりやすい。 素材も違う。パンクは無骨な生地、ダメージ加工、攻撃的な雰囲気のフェイクレザーをよく使う。ゴシックはレザーにベルベット、レース、サテンのディテールを合わせることが多い。スタッズはどちらにも登場するけれど、ゴシックでは小さめで規則的に並んでいることが多く、ジャケット全体にランダムに散らばっているわけではない。 メタルとゴシック:同じ黒でも意味が違う どちらも黒が基本だけど、メタルのコーデはグラフィック、ゆったりしたシルエット、機能性を重視する傾向がある。バンドTシャツ、ワイドパンツ、余計な装飾のないヘビーブーツ。ゴシックは素材感とシルエットを大切にして、レースの襟、コルセット、何枚も重なったスカートなどを取り入れる。メタルとゴシックの共通点と違いは、具体的なアイテム選びのレベルで一番よく見えてくる。 両方のスタイルを組み合わせる人は、メタルのグラフィックを起点にして、そこにゴシックなアクセサリー、たとえば石付きのシルバーアクセやレースのグローブを足すことが多いと気づいた。どちらも暗めの配色と強いアクセントが好きなので、この組み合わせはうまくいく。 これらのスタイルが本当に交わる部分、それは問題なの? ゴシック、パンク、メタルの境界線はあいまいなことが多い。それでいいと思う。パンクのジャケットにゴシックのスカート、メタルのお守りアクセを合わせるなど、複数のスタイルを同時に取り入れてコーデを組む人はたくさんいる。ひとつのカテゴリに縛られる必要はない。 ただ、それぞれの要素がどこから来ているかを知っておくと、プロポーションを意識して選べるし、なんとなく合わせただけに見えるコーデを避けやすくなる。特定の雰囲気を出したいなら、スタイルの違いを知っておくのは守るべきルールではなく、単純に使える知識だ。 グランジとゴシック:暗いカラーパレット、でもプロポーションと素材は全然違う パッと見ると、グランジとゴシックは似ているように感じるかもしれない。黒、ダークカラー、メインストリームへの距離感。でも、シルエットと素材を見れば、この二つがまったく異なるアプローチだとすぐわかる。グランジとゴシックの違いをもっと詳しく知りたいなら、一見見落としがちなディテールに注目してみて。 グランジが大切にするのはゆったりとした、あえて崩したプロポーション。大きめのパーカーの上に羽織るフランネルシャツ、ダメージデニム、オーバーサイズのニット、フラットシューズ。素材はやわらかくてマットで、何年も前からクローゼットにあったような雰囲気がある。ゴシックのスタイリングはシルエットへのアプローチがまったく違う。ウエストを強調するコルセット、レースの切り替えが入ったフィットしたワンピース、はっきりとした構造感のあるロングスカート。ベルベット、チュール、サテンといった素材は、コットンのフランネルとは重さも動きもまるで異なる。 カラーパレットも、どちらもダークトーンが好きとはいえ、同じではない。グランジはくすんだブラウン、カーキ、ボルドー、グレーをあえてバラバラに組み合わせる。ゴシックは黒を出発点にして、深みのあるパープルやボトルグリーンなどの色を、偶然ではなく意図的なアクセントとして取り入れる。 靴の選び方に一番大きな違いが出る、と気づいた。グランジなら履き古したスニーカーか、仕上げにこだわらないヘビーブーツが定番。ゴシックのスタイリングでは靴にも意味がある。プラットフォームソール、レースアップのアンクルブーツ、存在感のある厚底、そして細部へのこだわり。 スチームパンク、サイバーゴシック、そのほかのハイブリッド:クラシックなゴシックとどう違う? スチームパンクとサイバーゴシックは、ゴシックから派生しながらもまったく異なる方向へ進化したスタイル。どちらも個性的なスタイリングへの情熱と、ありきたりな日常への反発を共有しているけれど、インスピレーションの源と実際の見た目は、思っている以上に大きく異なる。ゴシックとエモの比較でも似たような疑問が出てくるように、スタイル間の境界線はいつも明確とは限らない。 クラシックなゴシックとの違いは何か?まず、歴史と技術に対するスタンス。ゴシックはロマン主義、ヴィクトリア朝の優雅さ、中世のディテールから引き出しているけれど、そこから機械や未来についての物語は作らない。スチームパンクやサイバーゴシックのようなハイブリッドは、それらの要素の一部だけを取り出して、まったく異なるビジュアルのコンテキストと組み合わせる。 スチームパンク:ヴィクトリア朝をベースにメカニカルな要素をプラス スチームパンクはヴィクトリア朝のシルエットから始まる。コルセット、フロックコート、ハイネック、パフスリーブのスカート。ゴシックのヴィクトリアンファッションを知っている人には聞き覚えがあるかもしれないけれど、違いはアクセサリーと素材にある。スチームパンクには真鍮のディテール、歯車、ポケット付きのレザーベルト、そして頭や帽子の上に乗せたゴーグルが登場する。素材はより重くて実用的で、厚手のコットン、レザー、キャンバス地が使われる。 スチームパンクのカラーパレットは黒から離れて、ブラウン、ベージュ、カッパー、ゴールドへと向かう。スタイリングが語るのは、ゴシックのロマンティシズムではなく、産業革命時代のイギリスのオルタナティブな世界観。これはコーディネート全体を組み立てるうえで大切な違いで、同じアイテムでも何と合わせるかによってまったく異なる印象になる。 サイバーゴシック:合成素材とフューチャリスティックなシルエット サイバーゴシックはスチームパンクとは逆の方向へ進む。歴史的なインスピレーションの代わりに、ここで重要なのは未来的なビジュアル。PVC、ラテックス、メッシュ、反射素材のアクセサリー、SF映画のコスチュームのようなシルエット。カラーは黒にネオン、ウルトラバイオレット、またはメタリックシルバーを組み合わせるのが定番。 シルエットはタイトか、あえて非対称で、カットアウトや合成素材のレイヤーが特徴的。クラブやフェスティバルなど特定のシーンでないと着こなしにくいスタイルで、日常使いにはハードルが高い。クラシックなゴシックとの最大の違いは、歴史的な参照が一切なく、ベルベットやレースの代わりに人工素材を全面的に採用している点にある。 ゴシックスタイルとダークアカデミアやウィッチコアはどう違う?...
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ゴシックワードローブの始め方:最初に買うべきアイテム
服はたくさんあるのに、いざ着ようとすると何も着るものがない。新しいスタイルをゼロから作るときによくある落とし穴で、写真映えするアイテムを買っても、家に帰ると手持ちの服と合わなかったり、お互いにコーディネートできなかったりする。 ゴシックワードローブの第一歩は、本当に組み合わせやすいアイテムをいくつか揃えることから始まる。たくさん一気に買うより、いろんなスタイリングに使えるトップスやボトムス、毎日履いても疲れないシューズ、一シーズンで傷まない素材のものを選ぶほうが、予算を無駄にせずしっかりした土台ができる。 この記事でわかること: 失敗しないための買い物の始め方 普段使いしやすく、いろんな組み合わせに対応できる服とシューズ 予算の考え方と購入の優先順位 最初の買い物から意識したい素材のポイント 話すことがたくさんあるので、さっそく始めよう。 どこから始めれば、タンスの肥やしにならずに済む? ゴシックスタイルのコーデをゼロから作るときに一番ありがちな失敗は、単品では素敵なのに手持ちの服と何も合わない服を買ってしまうこと。結果、クローゼットはいっぱいなのに着ていくものがない、という状態になる。それを避けるには、何かを買う前に、自分がどんな場面で着たいかを考えておくのが大事。 オフィスに通う人と、週末はライブ三昧という人と、学校に着ていくものを探している人では、必要なものが全然違う。誰にでも当てはまる買い物リストなんてない。だから最初は、いろいろ組み合わせやすいアイテムをいくつか選んで、そこから少しずつ足していくほうがうまくいく。 バランスも最初から意識しておくといい。ゆったりしたトップスを買うなら、ボトムスはすっきりしたシルエットのものを合わせると、少ない枚数でも組み合わせが広がる。これはスタイルのルールではなく、単純に着回しがしやすくなるというだけの話。最初は本当に厳選した数枚で十分。 いろんな着方ができる服を選ぶ パンツ、スカート、ワンピースを起点にする ストレートシルエットの黒パンツは、ほぼ何にでも合わせられるアイテムのひとつ。オーバーサイズのスウェット、ボタンダウンシャツ、コルセットと合わせても様になる。黒のデニムも同じように使えて、長時間着ていても楽なのがいい。 スカート派なら、ウエストゴムのミディ丈を検討してみて。ボヘミアン×ゴシックな軽い素材のものや、光沢感のある厚めの生地のものなど、雰囲気が変わって面白い。長袖でシンプルなラインのワンピースは、一枚で着てもシャツやジャケットを羽織ってレイヤードしても使える。シンプルなネックラインとゆったりしたスカート部分のワンピースは、クローゼットの中でも特に着回しがきくと感じている。このスタイルを始めたばかりなら、基本をわかりやすく説明したゴシックファッション総合ガイドも参考になるはず。 アウターひとつでコーデの印象が変わる アウターが一枚いいものあると、同じ組み合わせでも全然違う雰囲気になる。フェイクレザーや厚手のコットンなど、しっかりした素材のロングコートやゆったりしたジャケットは、全体のシルエットのバランスを変えてくれる。特に、ほかのアイテムがシンプルでミニマルなときに効果的。 選ぶときは丈感に注目してみて。ウエストで切れる短めのジャケットは脚を長く見せてくれるから、ロングスカートやワイドパンツとの相性がいい。膝丈のロングコートは逆の効果があって、細めのボトムスと合わせるとバランスが取れる。どちらが正解ということはなく、自分が着ていて心地いいほうを選べばいい。 いろんな場面に対応できるブラウスとシャツ 袖口にレースの切り替えが入ったゆったりスリーブのブラウスは、カジュアルなお出かけにも、少しきちんとした場面にも使える。ボタンダウンシャツは、羽織りとして開けて着ても、首元まで留めて着ても印象が変わるから、クローゼットのスペースを取らずに着回しの幅が広がる。ゴシックスタイルを仕事のシーンに取り入れる方法が気になるなら、ゴシックスタイルと職場のドレスコードを両立させる方法を読んでみるといい。 オンラインで買うときは、S/M/Lのサイズ表記だけでなく、販売店が記載している詳細な寸法を確認するのがおすすめ。袖丈、肩幅、バスト周りのサイズがわかると、返品を防ぐのに本当に役立つ。Gotykaでは各モデルに詳細なサイズ表を掲載しているので、自分のサイズを見つけやすくなっている。素材の組成もチェックしておくといい。化学繊維が多いブラウスは、一日中着ていると蒸れやすいことがある。 靴とアクセサリー: 最初にどれくらい必要? 靴は2足か3足、あとはよく選んだアクセサリーをいくつか、それで最初は十分。最初から全部そろえたくなる気持ちはわかるけど、合わせる服がなければアクセサリーをたくさん持っていても意味がない。写真映えするものより、実際に毎日使えるものから始めた方がいい。よくあるのが、服のベースを作る前に目立つアクセサリーを買ってしまって、いざ着ようとしたら合わせる服がない、というパターン。 毎日使える靴はどれ? ドクターマーチン系のブーツが定番なのには理由がある。長持ちするし、パンツにもスカートにもワンピースにも合わせやすく、数週間履けば足にもなじんでくる。くるぶし丈やふくらはぎ半分くらいまでのレースアップブーツは、買い物から夜のお出かけまで幅広く使える。汎用性の高い1足を選ぶなら、まずこのあたりを見てみるといい。 厚底は魅力的だけど、ヒールがかなり高いと街歩きがすぐにつらくなる。厚底が欲しいなら、ソールの高さは4〜5センチくらいを目安にすると、見た目と履き心地のバランスがとりやすい。ソールが厚めで、ヒールが低く安定しているブーツは、歩道でバランスをとりながら歩かなくても、しっかりした存在感が出せる。 お手入れのことも考えておくといい。特に本革や合皮のブーツを買うなら、定期的に専用のケア剤を塗ることでシーズンをまたいで長く使えるし、甲の部分のひび割れも防げる。オンラインで購入するときは、長さだけでなく幅もチェックして。厚底のモデルでも、つま先が意外と細くなっているものがあって、足幅が広めだと1時間も歩かないうちに痛くなることがある。 ジュエリーとベルトでスタイリングの雰囲気を変える 服を変えずにコーディネート全体のバランスをさっと変えたいとき、私はよくベルトに頼る。ゆったりしたワンピースにウエストで幅広ベルトを締めるだけで、ベルトなしとはまったく違う印象になる。同じ服でも、いくつか違うコーデが作れるシンプルな方法。 スタッズや四角・楕円のバックルがついたベルトは、同じ黒・同じ幅でも、細くて繊細なバックルのベルトとはまったく違う雰囲気になる。ミディ丈スカートには幅6〜8センチくらいのベルトがよく合って、ウエストをしっかり強調できる。ハイウエストのパンツには、細めでデコラティブなタイプの方が、上半身が重くなりすぎずにまとまりやすい。 メタリックなディテールのジュエリー、たとえばジオメトリックなリングや長めのチェーンネックレスは、シンプルな黒いトップスの印象もがらりと変えてくれる。たくさん必要はなくて、組み合わせられるものを数点持っていれば十分。ブレスレットを2〜3本まとめてつけると、1本ずつとはまた違う見え方になるから、少ない数でもバリエーションが広がる。インスピレーションを探しているなら、ゴシック・オルタナティブ系のアクセサリーから自分のコーデのヒントを見つけてみて。 ジュエリーを選ぶときは素材にも注目したい。サージカルステンレスや真鍮は、安い合金よりも長持ちする。安い素材は数週間で変色したり、肌に色が移ったりすることがある。毎日使うなら、この違いはけっこう大きい。肌が敏感な人には、長時間触れると刺激になることがある真鍮より、サージカルステンレスの方が安心。それから、ゴシックスタイルは特定のカラーパレットだけに縛られるわけじゃない。その点については、ゴスのファッションに黒は必須なのかという記事も参考になる。 次の買い物をどう計画すれば、クローゼットが良い方向に育つ? カートに何かを入れる前に、今クローゼットに何があるか確認して、その新しいアイテムと具体的に何を合わせられるか考えてみて。新しいトップスに合うボトムスが手持ちの中で一枚しかないなら、それはあまり良い買い物とは言えない。良い買い物というのは、少なくとも二つ、三つの違うコーディネートに使えるもの。たとえばブラックのレーストップなら、コルセットの下に重ねたり、オーバーサイズのジャケットと合わせたり、ハイウエストのボトムスと一緒にそのまま着たり、一枚で三通りのコーデが作れる。 一度に全部揃えようとせず、段階的に買い足していくのもおすすめ。まずしっかりしたベーシックアイテムをいくつか揃えて、それからレイヤードアイテムやディテールのあるものへ。パンツとアウターのジャケットがあれば、次はコーデの雰囲気を変えられるもの、たとえば別のトップスや新しいベルトを選ぶ。そうやってクローゼットは本当の意味で育っていく。よくある失敗は、インナーになるシンプルなアイテムが足りないのに、ジャケットばかり増やしてしまうこと。着こなしの土台がないと、ジャケット自体が活かせない。もし始めたばかりなら、ゴシックなクローゼットをゼロから作る方法を知っておくと、最初からその罠にはまらずに済む。 具体的なシーンを決めて買い物すると、迷いが減ることに気づいた。平日の外出用に何か探しているとわかっていれば、そのアイテムが本当に使えるものか、それとも商品写真で映えているだけなのか、判断しやすくなる。 お店を見始める前に、足りないものを簡単にリストアップしておくのも役に立つ。きっちりした計画じゃなくていい、ただ何が本当に足りないかを把握しておくだけで十分。ブラックのスカートが三枚あるのに、暖かい季節に着られる軽いトップスが一枚もない、なんてことはない? あるいはアウターはたくさんあるのに、インナーが少ない?...
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ゴスとは何者か?サブカルチャーにまつわる誤解と真実
ゴスはヴァンパイアか、悪魔崇拝者か、それとも数年したら卒業する反抗期の若者か。そんな声は今でも聞こえてくるけれど、ゴシックサブカルチャーはすでに四十年以上の歴史を持ち、よく言われるステレオタイプよりずっと多様な広がりを持っている。 ゴシックサブカルチャーは70年代末のポストパンクシーンから生まれ、今も年齢も背景もさまざまな人たちをつなげている。共通しているのは、決まった見た目じゃなく、美的な感性と興味関心だ。コスチュームでも一時的なブームでもなく、自分らしい生き方のひとつ。 この記事でわかること: ゴシックのアイデンティティはどこから来て、今も何が原動力になっているのか メディアがどうやってこのサブカルチャーのイメージをゆがめてきたか、そしてそのイメージのどこかに少しでも的を射た部分があるのか ゴスがパンク、メタル、ほかのシーンとどこで交わるのか これからこのコミュニティに入りたいなら、どこから始めればいいか さっそく見ていこう。 ゴシックのアイデンティティはどこから来て、何が原動力になっているの? ゴシックサブカルチャーは、70年代末から80年代初頭のポストパンクシーンから生まれた。BauhausやSiouxsie and the Bansheesといったバンドは、メインストリームでは物足りなくなった人たち、もっと表現力があって、もっと飾らない何かを求めていた人たちを引きつけた。その環境から独自のアイデンティティが生まれ、何十年も生き続け、今も進化し続けている。 この進化は一直線ではなかった。90年代にはインダストリアルやメタルの影響が加わり、次の10年ではスチームパンクやサイバーゴスといったサブスタイルが発展した。インターネットのおかげで、各地のコミュニティが国境を越えてインスピレーションを交換できるようになった。今日「ゴシック」という言葉で理解されているものは、何十年もかけてさまざまな美学やシーン、世代が重なり合った結果であって、誰かが一度に作り上げたものではない。ゴシックという名前の由来が気になるなら、その名称の意外に長い歴史をたどってみると面白い。 コミュニティをつなぐ価値観と姿勢 ゴスであることを定義するマニフェストは一つには絞れない。でも共通する姿勢は見えてくる。違うものへの開かれた姿勢、主流の文化が見て見ぬふりをしがちなテーマへの関心、そして自分でない誰かを演じなくていいという感覚。 このコミュニティでは、まだ始めたばかりだとか、いろんなインスピレーションを混ぜているとか、そういう理由で誰かを批判することはほとんどない。ルールを守ることより、自分らしくあることのほうが大切にされている。グループとして均一に見えることより、個人の表現が重視される場所だ。 それは具体的な行動にも表れている。ライプツィヒのWave-Gotik-Trefenやウィットビー・ゴス・ウィークエンドのようなイベントでは、凝った歴史的衣装を着た人の隣に、普通の黒いジーンズとお気に入りバンドのTシャツで来た人がいる。どれだけ服装に力を入れているかを誰かに問われることはない。そこにいて、参加して、会話に何かを持ち込むこと、それが大事なんだ。 ゴシックと宗教、オカルト、外からのレッテル よくある誤解の一つが、ゴシックはサタニズムやオカルト、あるいは宗教そのものの拒絶と結びついているというもの。実際には、このコミュニティの精神的な関心はとても多様だ。信仰を持つ人もいれば、無神論者も、不可知論者もいる。神秘的な象徴に純粋に視覚的な興味を持つ人もいる。 十字架やペンタグラムなどのシンボルがゴシックのアクセサリーや服に登場するのは、あくまでビジュアルの要素としてであって、信仰の表明でも否定でもない。外から貼られるレッテルは、サブカルチャーの実態よりも、見ている側の不安を映し出していることが多い。 ネックレスのコプト十字架一つとっても、キリスト教を実践している人が着けることもあれば、エジプトの歴史に魅了された人が着けることもあるし、単純にその幾何学的な形が好きな人が着けることもある。文脈はいつも個人的なもの。本人と話さずに他人のシンボルを読み解こうとすると、たいてい的外れな結論になる。それはサブカルチャーの外の人でも、内側の人でも同じだ。 服や音楽以外で、サブカルチャーの中での生活はどんな感じ? ゴシックはコンサートに着ていくものだけじゃない。多くの人にとって、似た感性を持つ人たちとのつながりを作る場でもある。一緒に展覧会や映画、演劇に行ったり、ただカフェでおしゃべりしたり。コミュニティはフォーラム、SNSのグループ、各地で開かれるローカルイベントを通じて動いている。 このサブカルチャーの人たちの関心は、ゴシック文学やホラー、写真、自分で服やアクセサリーを作ることなど、幅広い。私が気づいたのは、ゴシックに入ってくるきっかけが一つの具体的な趣味であることが多いということ。たとえばヴィクトリア朝建築への愛着だったり、特定の音楽ジャンルだったり、そこから入って残りを少しずつ発見していく。 一つの興味から入るのはごく自然なことで、おかしくも何ともない。チュールのスカートを自分で縫うことから始める人もいれば、80年代のレコードを集めることから始める人も、アン・ライスの小説を読むことから始める人もいる。どのルートも同じくらい有効で、それぞれが同じ広いコミュニティの違う場所へとつながっている。 見た目が、その人がゴスかどうかを決めるの? この問いはコミュニティの中で繰り返し出てくるけど、答えは一つじゃない。毎日黒い服を着て、オルタナティブスタイルのヘビーブーツを履いて、個性的なアクセサリーをつけている人もいる。一方で、普段はごく普通の格好をして、気が向いたときだけスタイルを表現する人もいる。そのほうが単純に楽だから。 見た目は所属を示す目に見えるサインになることもあるけど、それは通行証でも証明書でもない。長年ダークウェーブを聴いて、ゴシック文学を読んで、コミュニティの活動に参加してきた人は、仕事でニュートラルな色の服を着ていても、ゴスであることに変わりはない。 一方で、どれだけ考え抜かれた印象的な服装でも、音楽や文化、このコミュニティを作っている人たちへの本当の関心の代わりにはならない。ゴシックファッションは表現であって、入場券ではない。日常の中でどれだけの場所を占めているかに関係なく、真剣に、自分なりに向き合えるものだ。 実際には多くの人が、自分がどう見えたいかと、仕事や学校や家族といったさまざまな場面で動きやすいかのバランスを自分なりに見つけている。黒いパンツに落ち着いたトップス、そこにさりげないディテール、たとえば小さなスタッズのブレスレットや幾何学的なペンダントのネックレスを合わせる。それは何も説明しなくていい選択で、同時に自分の感覚とちゃんとつながっている。スタイルは10メートル先から見えなくても、本物だ。 ゴシックとメディア・ポップカルチャー:事実と思い込みの違い 映画やドラマはどのようにして偏ったイメージを定着させたのか? 長年にわたり、映画やテレビはゴスを、暴力・孤立・精神的な問題を描く物語の都合のいい背景として使ってきた。黒い服を着て、シルバーのアクセサリーをつけ、濃いメイクをした登場人物が、犯罪ドラマで怪しい人物、不安定な人物、あるいは単に「変わった人」として登場する場面を何度見たことか。それは偶然ではなく、物語を手っ取り早く進めるための記号だった。 そのようなイメージは現実にも影響を与えた。コロンバイン高校銃乱射事件の後、世界中のメディアがゴシックな外見と攻撃性を結びつけて報道したが、実際の犯人はこのサブカルチャーとは無関係だった。「ゴシックなアウトサイダー」というステレオタイプはあまりにも深く根付いてしまい、今でも黒い服や厚底ブーツを見ただけで不安を感じる人がいる。ゴスは本当に暗い人たちなのか、実態はメディアの単純化とはかなり異なる。 若い視聴者向けのドラマは少し違う方向に進んだが、よくなったとは言えない。ゴシックなキャラクターは謎めいた変わり者か、笑いのネタとして描かれることが多かった。特定の音楽が好きで、自分の意見を持ち、普通に日常生活を送っている人物として描かれることは、ほとんどなかった。 ポップカルチャーのゴシックイメージで、多少は当たっているものは? ポップカルチャーがゴスに結びつけるものがすべて作り話というわけではない。ロマン主義やゴシック文学への関心、実存主義的な哲学、難しいテーマを恐れない芸術への興味は、このコミュニティでは他の多くのシーンよりも確かに多く見られる。それはステレオタイプではなく、このシーンを最初から形作ってきた流れのひとつだ。 ヴィクトリア朝、バロック、インダストリアルの美学への好みも、映画製作者の作り話ではない。服の選び方、空間のコーディネート、音楽の趣味にも表れている。ただ、メディアではそれがひとつのイメージに切り詰められ、文脈も多様性も、自分なりにこれらの影響をミックスしている人たちの姿も、ほぼ消えてしまう。 インスピレーションとカリカチュアは区別したほうがいい。ポップカルチャーはゴシック的な感性のある側面を捉えることはできても、たいていはそれをひとつの特徴に誇張するか単純化してしまう。実際のサブカルチャーは、どんなドラマが2話で見せられるよりも、ずっと多様だ。...
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ゴシックシンボルの本当の意味
ペンタグラムは悪魔崇拝のシンボル。アンクはエジプト風のアクセサリー。ゴシッククロスはただの十字架。こんな単純化を何度も耳にして、そのたびに「実際はもっと複雑なのに」と思ったことはない? ゴシックシンボルのルーツは古代、中世、さまざまな文化的伝統にまで遡る。ゴシックサブカルチャーはそれらを取り入れ、独自の意味を与えてきた。それぞれのシンボルが伝えるものは、登場するコンテキストによって変わる。服のプリントとして使われるか、スタイリング全体の中でどう組み合わせるかによっても、受け取られ方はまったく違う。自分が何を身につけているのか、なぜそれを選ぶのかを知っておくのは大切なことだと思う。 この記事でわかること: 人気のゴシックシンボルの由来と本当の意味 ゴシックの各サブスタイルがシンボルをどう使っているか、そしてすべてのシンボルがすべてのスタイリングに合うわけではない理由 シンボルの起源に敬意を持って身につける方法 シンボルが服やアクセサリーにどんな形で登場するか、そしてそれが全体の印象にどう影響するか さっそく見ていこう。 ゴシックシンボルはどこから来たのか、そしてなぜ今も身につけるのか ゴシックシンボルは突然生まれたわけではない。その多くは数千年の歴史を持ち、サブカルチャーが取り入れる以前はまったく別の文化的文脈に存在していた。80年代のゴシックシーンは、キリスト教、オカルト、古代エジプト、中世の図像からシンボルを借用した。それらが表現したかった雰囲気やスタイルにぴったり合っていたからだ。やがてそれらのシンボルは、ひとつの視覚的な言語として定着していった。 今日、チェーンにゴシッククロスを通したり、ベルトのバックルにペンタグラムをあしらったりすることは、必ずしも宗教的・思想的な宣言を意味しない。多くの人にとっては、個人的に響くものがあるスタイルの一部にすぎない。もちろん、より深い意味を持たせている人もいる。何を身につけているかを知っておくのは、説明するためではなく、自分で意識的に選ぶためだ。このスタイルを始めたばかりなら、ゴシックファッションガイドを読んでみると、全体像をつかみやすいと思う。 サブカルチャーはいつの時代もシンボルを借用し、新しい意味を吹き込んできた。ゴシックも例外ではない。興味深いのは、これらのシンボルの多くが、メインストリームのトレンドよりもずっと長くオルタナティブファッションの中で生き続けていることだ。 クロス、ペンタグラム、アンク、それぞれのシンボルが実際に伝えること ゴシックファッションでよく見かけるシンボルのうち代表的な3つは、それぞれ異なるルーツを持ち、文脈によって受け取られ方も変わってくる。あるモチーフに手を伸ばす前に、その由来と、他者にどう読まれる可能性があるかを知っておくのは悪くない。 クロスとそのさまざまな形、アクセサリーとウェアへの展開 クロスはオルタナティブジュエリーの中でも特にバリエーションが豊富なシンボルだ。シンプルなラテンクロスから、先端が特徴的に広がったマルタクロス、中央に円が入ったケルティッククロスまで、形はさまざまある。それぞれ見た目が異なり、スタイリングへの馴染み方も違う。 ゴシックの文脈では、クロスが純粋に宗教的なシンボルとして使われることはほとんどない。装飾的な要素として登場することが多く、植物モチーフやゴシック建築、ヴィクトリア朝風のオーナメントと組み合わされることもある。ウェアではプリント、刺繍、ジャケットやベルトへのメタルアプリケとして見かける。ゴシックジュエリーとスタイリングにおけるクロスの使われ方については、このモチーフに特化した別の記事で詳しく紹介している。 ペンタグラム、誤解されがちなシンボルの歴史 ペンタグラム、つまり円に内接した五芒星の歴史は、オカルトとの結びつきよりもはるかに古い。古代ギリシャやメソポタミアの文化でも使われており、中世ヨーロッパでは魔除けのシンボルだった。19世紀になってから魔術やエソテリシズムと結びつけられるようになり、さらに後になってポップカルチャーで「悪魔的」なサインとして広まったが、それは大きな単純化だ。 オルタナティブファッションでは、ピアス、リング、パーカーへのプリントなど、ペンタグラムはあちこちに登場する。多くの人にとっては宗教的な意味を持たないスタイルの一部だが、ウィッカや他の異教的な伝統と結びつけている人もいる。逆さペンタグラムはより明確なメッセージとして受け取られることが多いので、ニュートラルな印象を大切にしたいなら、そこは意識しておいて損はない。 アンクと古代文化からの借用 アンクはエジプトの生命のシンボルで、上部にループのついたクロスの形をしている。ゴシックサブカルチャーには、ヴァンパイア的なイメージや古代への関心を通じて取り入れられた。今日ではジュエリーとして、ペンダントやリングの彫刻モチーフとして見かけることが多い。 アンク以外にも、オルタナティブファッションにはノルド・ルーン文字、錬金術のシンボル、さまざまなエソテリックな伝統のサインなど、さまざまな借用が見られる。それぞれに独自の歴史と、本来の文脈における意味がある。あるシンボルの由来に本当に興味を持っている人は、純粋に装飾として身につけている人とは、どこか身につけ方が違うと私は感じている。どちらのスタンスも、それでいいと思う。 シンボルとサブスタイル:すべてのシンボルがすべてのコーデに合うわけではない ゴシックの中にもさまざまな流れがあって、それぞれに独自のビジュアル言語がある。ヴィクトリアン・ゴスは19世紀の喪服文化へのオマージュが軸になっているから、ブローチ型のクロスやカメオのペンダントはごく自然に馴染む。でもサイバー・ゴスに同じクロスを持ってくると、なんとなく浮いて見えることがある。あの美学はゴシック大聖堂よりもフューチャリズムに近い方向に向かっているから。 これはルールの話じゃなくて、バランスと全体のコンテキストの話。厚底のヘビーブーツにメッシュトップ、ネオンのアクセントを合わせているなら、ごつめのリングに入ったペンタグラムはすごくハマる。でも同じリングをレースのふわっとしたバフスリーブのワンピースに合わせると、素材とシルエットが全然違う方向を向いているから、コーデ全体がちぐはぐに見えてしまうことも。 スケール感も大事。Tシャツの大きめのシンボルプリントは目を引いて、コーデの主役になる。小さなペンダントはまったく違う印象で、もっと繊細でパーソナルな雰囲気になる。ゴシックチョーカーも同じで、ボリュームがあって装飾的なものか、細くてミニマルなものかによって、コーデ全体の印象がガラッと変わる。どのアイテムを選ぶか決める前に、そのシンボルをコーデの主役にしたいのか、それともいくつかあるディテールのひとつにしたいのかを考えてみるといい。 正解の組み合わせなんてひとつじゃない。ひとつのモチーフを軸にコーデ全体を組み立てる人もいれば、異なる系統のシンボルをミックスして、完全に自分だけのスタイルを作り上げる人もいる。大切なのは、色・テクスチャー・プロポーションの面でコーデ全体がまとまっているかどうかで、すべてのアイテムが同じ源流から来ているかどうかじゃない。ただ、日常の職場でゴシックスタイルを取り入れる場合は、シンボルの選び方やバランスにさらに気を配る必要が出てくる。 シンボルを身につけるとき、他者の信仰に踏み込まないためには? 自分が属していない伝統のシンボルを身につけることは、ゴシックに限らず、さまざまなファッションシーンで話題になるテーマです。ビジュアルとして気に入ったアクセサリーやプリントをあきらめる必要はありません。ただ、自分が何を身につけているかを知っておくこと、そしてそのシンボルを、他の人が軽視と受け取るような使い方をしないことが大切です。 アンクはエジプトの宗教的な伝統に由来していて、今でも具体的なスピリチュアルな意味を持つ人が多くいます。装飾として身につけることは広く行われていて、誰かを傷つけるわけではありませんが、選ぶ前にゴシック文化においてアンクが何を意味するのかを知っておくのは悪くありません。シンボルを意識して身につけることは、棚から何となく選ぶよりも、ずっといい出発点です。チェーンに通したシルバーのアンクと、毎日スタイリングの中心として身につけたり刺青にしたりするアンクとでは、文脈と、自分が選んだものについてどれだけ知っているかが、大きな違いになります。 ペンタグラムはさまざまな伝統によって異なる意味を持ち、頂点の向きもそのシンボルを真剣に受け止める人たちにとっては重要です。形が気に入ってペンタグラムのリングを買うのは、もちろん自分の選択です。ただ、ペンタグラムの深い象徴的な意味を知っておくと、誰かに意味を聞かれたとき、肩をすくめるだけでなく答えられます。「形が好きで選んだけど、ちゃんとした由来があることは知ってる」と言えるほうが、まったく知らないよりずっといい印象を与えます。特に、そのシンボルに意味を感じている人たちと一緒にいるときはなおさらです。 ウィッカやさまざまなペイガニズムのように、今も生きている伝統のシンボルは、すでにグラフィックパターンとして定着しているものより、少し丁寧に扱う価値があります。これは禁止ではなく、ちょっと立ち止まって考えてみようという話です。自分が身につけているシンボルの歴史を知っている人は、偶然の寄せ集めではなく、考えて組み立てたように見えるスタイリングをしていることが多いと気づきました。購入のついでに一文読むだけでも違いが出ます。そのシンボルが自分の見た目で伝えたいことに合っているのか、それともたまたま目に入ったから選んだだけなのか、自分で判断できるようになるからです。 シンボルはどんな形で服やアクセサリーに現れ、スタイリング全体にどう影響するのか シンボルが服やアクセサリーにどんな形で取り入れられているかによって、スタイリング全体の印象は思った以上に変わる。胸元への大きなプリントと、カフスに控えめに施された刺繍や、襟元に隠れた小さなメダリオンとでは、まったく異なる雰囲気になる。それぞれのアイテムを選ぶ段階から、そのことを意識しておくといい。 服のプリント、刺繍、アップリケ プリントは、スタイリングにシンボルモチーフを取り入れる一番手軽な方法だ。オーバーサイズのスウェットに入ったケルト十字、ジャケットの背中に描かれた三日月、Tシャツのジオメトリック柄、どれもシルエットのバランスや全体の雰囲気に与える影響が違う。大きくてコントラストの強いプリントは視線を集め、コーデの主役になるので、ほかのアイテムはシンプルにまとめるのがおすすめ。 刺繍やアップリケはもっとさりげない印象になる。コートの襟に施された刺繍モチーフや、ジャケットの袖に付いたワッペンは、近くで見て初めて気づくようなディテール。シンボルをスタイリングに取り入れたいけれど、そこだけに視線が集中するのは避けたいというときにちょうどいい選択肢だ。私自身、シンボルモチーフをミニマルなコーデに合わせたいときは、こういったアイテムをよく選んでいて、さりげないディテールのゴシックパンツと組み合わせることが多い。 素材にも注目してみてほしい。ベルベットやビロードに施した刺繍は、コットンのものとはまったく違う表情を見せる。フェイクレザーにメタリック素材のアップリケを付けると、ニット素材に同じものを付けたときとは全然違う仕上がりになる。素材次第で、ディテールが丁寧に作り込まれた印象になるか、ただ貼り付けただけに見えるかが決まる。 シンボルモチーフのジュエリーとアクセサリー...
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ゴシックメイク:基本テクニック、スタイル、インスピレーション
黒いアイシャドウ、くっきりしたアイライン、深みのあるリップ。どんな場面にも映える濃いめのメイクに聞こえるかもしれないけど、ゴシックメイクは単に暗い色のコスメを集めたものじゃない。大事なのは、それぞれのパーツがどう組み合わさって、何を表現するかということ。 ゴシックメイクにはいくつか繰り返し登場するテクニックがある。目元のしっかりしたラインと、考え抜かれた配色、そして顔の各パーツの強弱のバランス。決まったやり方が一つあるわけじゃなくて、ゴシックにはロマンティックからインダストリアル、パステル系まで幅広いサブスタイルがあって、それぞれ少しずつルールが違う。 この記事でわかること: ベースからリップまで、ゴシックメイクをステップごとに組み立てる方法 サブスタイルによってテクニックや配色がどう変わるか コスメの選び方と、濃いピグメントを長持ちさせるコツ ただのコピーにならないインスピレーションの探し方 前置きはここまで、さっそく本題に入ろう。 ゴシックメイクと普通の濃いメイクの違いは? 濃いメイクといっても、その幅はかなり広い。年越しパーティーのスモーキーアイ、夜のお出かけ用の鮮やかな赤いリップ、しっかり入れたアイラインなど、どれも華やかに見えるけれど、ゴシックメイクとは必ずしも関係がない。違いは濃さにあるのではなく、どんな意図でその選択をしているか、そして各パーツがどう組み合わさっているかにある。 ゴシックメイクでは、色使いや形が意図的に選ばれていて、特定のサブスタイルや雰囲気を意識していることが多い。まぶたに入れた深いブラックと白みがかった肌、ダークなリップが組み合わさると、偶然の寄せ集めではなく、ひとつのまとまりになる。一方、普通の濃いメイクは、特定のスタイルの文脈なしに「とにかく印象的に見せたい」という目的で作られることが多いぶん、より折衷的になりがちだ。 バランスにも注目してみると面白い。ゴシックのメイクでは、目か口のどちらかにポイントを置くことが多く、両方を同じ強さで主張させることはあまりない。これは偶然ではなく、意識的な選択。各パーツがそれぞれ主張していても、全体として見たときに計算されている印象になる。 目・口・肌:ゴシックメイクをステップごとに作る ベースと肌感:ナチュラルからしっかりパウダーまで ライナーやアイシャドウに手を伸ばす前に、肌をどう仕上げたいかを考えてみるといい。メイクアップベースはここで大きな差を生む。濃い色を使うと、肌の粗さがより目立ちやすくなるから、肌色を均一に整えるファンデーションはしっかり選びたい。特に目の周りにダークカラーを使う予定があるなら、なおさら。 ゴシックメイクの肌感はさまざまで、正解はひとつじゃない。クールトーンで少し明るめのファンデーションを使って青白い印象を出す人もいれば、自分の地の肌色のまま透明のルースパウダーでしっかりマットに仕上げる人もいる。どちらも成立するし、どんな仕上がりにしたいかによって選べばいい。 特にダークなアイシャドウやライナーを使うときに長持ちさせたいなら、アイシャドウベースを使うのがおすすめ。色が落ちにくくなって、数時間たってもきれいな状態をキープできる。 目元:ライナー、シャドウ、印象を決める形 ゴシックメイクでは、目元が主役になることが多い。ブラックのライナーはほぼどのバリエーションにも登場するけれど、引き方によって印象はまったく変わる。まつ毛のきわに細く入れると控えめな雰囲気になり、目尻に向かって太く伸ばすとぐっと力強くなる。はじめてゴシックメイクに挑戦するなら、ゴシックアイメイクの基本を押さえておくと、最初のうちにありがちな失敗を避けやすい。 グラファイト、深みのあるパープル、ボルドー、ブラウンといった色のシャドウを使えば、ブラック一色に頼らなくても奥行きが出せる。まぶたのくぼみにダークカラーを入れて、目頭側を明るくする技法は、目の形を視覚的に変えてくれる。自分の場合はまぶたのくぼみから入れることが多くて、そうすると後から全体の濃さを調整しやすい。 リップ:深みのあるレッドからブラック、ヌードまで ゴシックメイクのリップカラーは、ブラックと血のような赤だけじゃない。どちらもクラシックで定番だけれど、選択肢はもっと広い。深みのあるプラム、ダークバーガンディ、クールなラズベリーは、ブラックよりも日常使いしやすいのに、しっかり存在感がある。 ブラックのリップはぼけると暗い赤とは違う見え方になるので、塗るときの精度が大切。同系色のリップライナーで輪郭を取ると、ラインがくっきりする。肌が白めで目元を強調しているなら、ヌードや淡いピンクのリップも面白いコントラストになって、ダークリップに負けないくらい効果的に決まる。 ダークカラーのリップは、にじみがすぐ目立つので持ちが重要になる。マットな処方は長持ちしやすいけれど、唇が乾燥しやすいので、塗る前に保湿しておくといい。どんなミスが起きやすいかを知っておくと塗り直しが減るので、ゴシックメイクでよくある失敗もチェックしておくと役立つ。 ゴシックメイクとサブスタイルの関係:変わるものと変わらないもの ゴシック系のスタイルをどの方向に深めていくにしても、メイクの中で繰り返し登場する要素がある。目元のはっきりしたライン、深みのある色使い、顔全体のコーディネートとの統一感。ただ、テクニックや使うカラー、仕上がりの強さは、目指す雰囲気によってかなり変わってくる。 ロマンティックゴシックとインダストリアルゴシック:テクニックと色の違い ロマンティックゴシックのメイクは、絵画的な肖像画を思わせることが多い。柔らかいシェーディング、ぼかしたエッジ、リップには深みのあるレッドやバーガンディ。アイシャドウは奥行きを出すために重ね塗りし、アイラインは丸みを帯びた柔らかいラインで仕上げる。カラーはバイオレット、ネイビー、温かみのあるブラウン系が中心になる。 インダストリアルゴシックはまったく違う方向性を持つ。シャープなライン、幾何学的な形、スチールグレーやクールブラック、ときにラストカラーやディープグリーンをアクセントに使う、冷たくメタリックなパレットが特徴だ。ライナーはにじませずに精密に引くのが基本で、全体的に絵画的というよりテクニカルな印象に仕上がる。 この2つのサブスタイルに共通しているのは、目元をしっかり主役にすること、そしてどのパーツも「なんとなく」にならないようにすること。違いは雰囲気と道具にある。柔らかいブラシか精密なペン型ライナーか、温かみのあるピグメントかクールなメタリックシェードか。 パステルゴスとnu-goth:強さの代わりにコントラストで見せる パステルゴスは意外な色の組み合わせが面白いサブスタイル。まぶたにはディープブラックではなく、ラベンダーやパウダリーピンクを使い、リップはライラックやアイシーブルーになることもある。強さがなくなるわけではなく、形が変わる。明るくて意外性のある色と、くっきりしたアイラインや輪郭のはっきりしたリップを組み合わせることでコントラストを作る。 nu-gothは暗めのパレットを維持しつつ、ドラマチックな重ね塗りはしない。フラットでマットなブラック、ミニマルなライナー、そしてファンデーションを使わずに素肌感を活かした仕上げが特徴的。リップはヌードか非常に深いブラウン、アイシャドウはぼかしを使わずにシンプルに入れる。 どちらのスタイルも、メイクは計算されているけれど重すぎない。毎日ゴシックな雰囲気を取り入れたいけれど、鏡の前に1時間かけたくないという人には、この2つのサブスタイルがよく選ばれているのを私もよく見かける。 シーン、照明、季節に合わせてメイクを調整するには 自宅の電球の下で鏡を見たときに良く見えたものが、外に出るとまったく違って見えることがある。人工的な温かい照明は、強いラインを和らげて深い色を沈ませる。日中の自然光は逆で、細かいディテールを際立たせ、夜には気づかなかった色みを引き出す。 暗いライブハウスでのコンサートに合わせるなら、思い切り強めにしていい。しっかりぼかしたシャドウ、太めのライナー、発色の強いリップ、どれもちゃんと映える。蛍光灯の明るいオフィスや大学の教室なら、スケールを落とした方がいい。同じメイクが2倍強く見えてしまうから。ゴシックスタイルを職場で取り入れる方法については、別の記事で詳しく読んでみるといい。 季節も実用的な意味で関係してくる。夏はウォーターベースやジェルタイプのコスメの方が崩れにくく、クリームタイプは暑さで数時間後にヨレることがある。冬は乾燥した肌がファンデーションの下の凹凸を目立たせやすいので、メイク前の保湿が仕上がりに大きく影響する。冬のコーディネートには、全体のバランスを整えるダークな雰囲気に合うブーツを合わせるのもおすすめ。 ゴシックメイクに「どんな場面でもこの強さが正解」というものはない。雰囲気を保ちながら強弱をつけることができる。ダークなライナーにニュートラルなリップだけでも、十分に意図のある選択になる。フルのナイトメイクでなくても。 製品、ブラシ、塗る順番:本当に大切なこと...
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ゴシック音楽とファッション:ふたつが互いを生み出した歴史
ゴシックが今のようなシルエットや素材で語られるようになる前、それはまず「音」だった。特定のサウンドが特定の人たちを引き寄せ、その人たちはそのサウンドを表現するために自分なりの着こなしを始めた。偶然でも、季節ごとのトレンドでもなかった。 ゴシック音楽とファッションは、互いに影響し合いながら一緒に育ってきた。80年代のポストパンク、ダークウェーブ、メタル、インダストリアルは、ゴシックスタイルの見た目を形づくっただけでなく、なぜ特定の素材やシルエット、カラーがこれほど頻繁に登場するのかという理由にもなっている。そのつながりを知ると、既製のイメージをそのままコピーするのではなく、自分なりのコーディネートをより意識的に組み立てられるようになる。 この記事で分かること: どの音楽ジャンルがゴシックファッションの具体的なアイテムに最も影響を与えたか 象徴的なアーティストから受け継いだビジュアルの要素と、今日それをどう活かすか ゴシックの各サブスタイルが、どのサウンドやファッションの方向性と結びついているか その音楽的なルーツから、コーディネートを組む際に実際に使えるヒント さっそく見ていこう。 ゴシックスタイルに最も大きな影響を与えた音楽ジャンルは何? 音楽とファッションが別々に発展することはほとんどない。ゴシックの場合、そのつながりは特に明確で、特定のサウンドが今日ゴシックワードローブと呼ばれるものを文字通り形作ってきた。 ポストパンクと初期のゴシッククラブ、このファッションの美学はどこから来たの? 70年代末から80年代初頭にかけて、ポストパンクの音楽はカラフルなポップとは違う何かを求める人々を引きつけ始めた。ロンドンのバットケイブのようなクラブは、服装が音楽と同じくらい重要な場所になった。細身のブラックパンツ、非対称カットのゆったりしたシャツ、メッシュトップがちょうどこの時期に広まった。 素材はシンプルで手に入りやすいものだった。安いコットン、メッシュ生地、フェイクレザー。大切だったのは着こなし方であって、ブランドのタグではなかった。ヘアスタイルは天井まで届きそうなほど高く、メイクも個性的だったけれど、服自体にそれほどお金はかからなかった。 このムーブメントはDIY精神が強かった。家で服を染め、袖を切り、異なる生地のパーツを縫い合わせた。仕上がりが完璧である必要はなく、何かを表現していることが大事だった。この考え方は今もゴシックスタイルの多くに残っている。特にパンクに近いスタイルでは、目に見えるステッチや擦れた加工、手描きのディテールが全体の一部であって、隠すべき失敗ではない。 メタル、インダストリアル、ダークウェーブ、三つの異なるサウンドと三つの異なるワードローブ それぞれのジャンルはファッションをまったく違う方向に引っ張った。メタルはパッチ付きのワイドパンツ、スタッズ入りのレザージャケット、厚底の重いブーツを押し出した。インダストリアルはミリタリーカット、多ポケットのパンツ、汚れに強い合成繊維素材を取り入れた。 ダークウェーブはまた別の話。レザーの代わりにチュール、レース、サテンが登場した。シルエットはより流れるようになり、カラーパレットにはディープネイビーやボトルグリーンが加わった。この三つの方向性が今もゴシックファッションの実際の見た目に最も強く影響していると気づいた。ゴシックロックというジャンルの歴史を知っておくと、こうしたスタイルの違いがどこから来たのかがよくわかる。 違いはアクセサリーにも表れている。メタルインスパイアのスタイルにはバックル付きのワイドベルト、ごつめのリング、スタッズやチェーンのネックレスが多い。インダストリアルでは複数のバックルが付いたベルト、額や首にかけたゴーグル、ミリタリーディテールのバックパックをよく見かける。ダークウェーブはもっと繊細なアイテムを選ぶ。細いチェーン、カメオ、指なしのレースグローブ、ヴィクトリアンモチーフのブローチなど。複数の方向性を組み合わせるなら、まず一つの主役アイテムを決めて、そこから残りを合わせていくのが一番やりやすい。 フェスティバルやコンサートが特定のシルエットやアクセサリーをどう形作ったか ライプツィヒのウェーブ・ゴティック・トレッフェンはゴシック音楽とファッションを結びつける最大のフェスティバルの一つ。毎年、ゴシックスタイルが生きていて変化し続けていることを見せてくれる。こういうイベントでこそ、何時間も人混みの中で実際に機能するものと、写真映えするだけのものの違いがわかる。ヨーロッパ各国のゴシックフェスティバルに興味があるなら、それぞれのイベントが音楽とファッションの両面で何を提供しているか調べてみると面白い。 フェスティバルでの経験は、いくつかの具体的なアイテムに明確な影響を与えた。レースアップの高めのアンクルブーツがヒールに取って代わったのは、不整地でも安定して歩けるから。ショルダーバッグやヒップバッグが小さなクラッチの代わりになったのは、両手を自由にしておけるから。ゆったりしたジャケットやウエストがゴムのワイドスカートなど、脱ぎ着しやすいレイヤーを使えば、騒がしい場所でボタンと格闘しなくても気温に合わせてスタイルを調整できる。 コンサートはどの素材が本当に使えるかも教えてくれる。ベルベットや重いブロケードは見た目は最高だけど、スピーカーの近くの人混みの中では正直きつい。光沢のある軽めのサテンやジャージー素材なら似たような視覚的効果を出しながら、動きやすさが格段に上がる。 フェスティバルは服の丈についての考え方も変えた。写真では映えるマキシスカートやロングコートも、実際には泥を拾ったり、一日中人混みの中を歩くのが大変になったりする。だからミディ丈、ふくらはぎの中ほどまでの長さを選ぶ人が多いし、ショート丈のワンピースにロングのアウターを重ねてバッグに留めておくというやり方も人気がある。数時間歩き回っても困らない、フルスタイリングの見た目を保てる方法として。 世代を超えてビジュアルの基準となったバンドたち 音楽だけでなく、鮮明なイメージを残したバンドがある。Bauhaus、Sisters of Mercy、Siouxsie and the Banshees、Type O Negative、それぞれが今日の着こなしに異なる影響を与えてきた。ステージ衣装をそのまま真似るという話ではなく、あるビジュアルの解決策が自然に広まって定着した、ということ。それらの要素の多くは今や普通のショップでも手に入る。音楽と、それを身にまとった具体的な人物を通じてメインストリームに入り込んだからだ。 ブラックシルク、レース、レザー:アイコニックなアーティストから何を受け継いだのか Siouxsie Siouxはレースのグローブとネット状のタイツを、シャープでジオメトリックなアイメイクと合わせることを広めた。繊細な素材と輪郭のはっきりしたシルエットの組み合わせは、今もゴシックスタイルに登場し続けている。レースはロマンティックなだけでなく、強さも持つようになった。ちなみに、大きめの網目のネットタイツと細かい網目のものでは印象がまったく違う。大きい網目はビジュアル的に主張が強く、ショートスカートやショーツとよく合う。細かい網目はロングドレスの下に合わせると、動いたときだけ見えるさりげないディテールになる。 Type O NegativeのPeter Steeleは、重みのある素材のゆったりとしたロングシャツを、細身のパンツと合わせて着ていた。ボリュームのあるトップスとフィットしたボトムスのコントラストは、日常のコーディネートにも取り入れやすいバランスだ。ブラックのサテンシャツでも、厚手のコットンでも成立する。似たようなものを探すなら、マンダリンカラーやノーカラーのオーバーサイズシャツに注目してみて。そのシルエットがいちばんあの雰囲気を出せるし、ステージルックをそのまま再現する感じにもならない。 The...
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ゴシックファッションの歴史:バットケイブから現代まで
80年代初頭のロンドンのクラブ、バットケイブは、ファッションへの考え方を変えた場所のひとつ。誰かがルールを決めたわけじゃなく、音楽と生地とシルエットを組み合わせて、まったく新しい何かが生まれた場所だった。そこで生まれたものは、今も世界中のスタイリングに息づいている。 ゴシックファッションの歴史は、70年代のパンクロックとポストパンクから始まり、その後の数十年でメタル、インダストリアル、ヴィクトリア朝の美学など、さまざまな影響を吸収してきた。世代ごとに新しいピースが加わってきたから、今のゴシックワードローブはシルエット、素材、サブスタイルの面でこれほど多様なんだと思う。 この記事でわかること: ゴシックがどこからインスピレーションを得てきたか、そしてそれがスタイリングにどう関係するか 音楽が各時代の具体的なシルエットや素材にどう影響したか 今も使えるアイテムと、その着こなし方 この歴史から日常に実際に活かせること さっそく見ていこう。 ゴシックファッションのルーツと、スタイリングへの活かし方 ゴシックファッションは突然生まれたわけではありません。複数の異なる方向からインスピレーションを受けているからこそ、今のあなたにはスタイリングの幅が広く用意されています。 重要なルーツのひとつが、19世紀のヴィクトリア朝の喪服文化です。長いスカート、ウールやクレープといった重みのある生地、高い襟元のブラウス、黒いガラスやジェットを使った装飾的なジュエリー。コルセット、レース、長袖への愛着はここから来ていて、今もゴシックスタイルの定番として残っています。ヴィクトリア朝の生地は基本的にマットで重厚感があるので、その雰囲気を出したいなら光沢のあるポリエステルは全体のバランスを崩してしまいます。ジョーゼット、厚手のコットン、ビスコース混の生地のほうがずっとしっくりきます。 18世紀末から19世紀にかけてのゴシック文学と舞台芸術の影響も見逃せません。ドラマチックなシルエット、白と黒のコントラスト、ボリュームのあるコートやケープ、これらはすべてその時代の美意識につながっています。コスチュームを再現するというより、今も通用するシルエットや裁断のディテールとして受け継がれているものです。 70年代のパンクは、まったく異なる要素を加えました。切りっぱなしのエッジ、レザー、スタッズ、そして「お行儀よくしない」という姿勢。一見合わなそうなものを組み合わせる感覚、たとえばレースのブラウスにダメージパンツ、ヘビーブーツにデリケートなワンピースといった組み合わせは、パンクから受け継いだものです。実際のところ、柔らかい素材とハードなメタルディテールの組み合わせ、たとえばベルベットのスカートにスタッズベルトというのは、思いつきの実験ではなく、ちゃんとした歴史的な背景があります。ちなみにゴシックファッションにおけるクロスモチーフも同じような役割を持っていて、クロスが装飾として持つ象徴性と歴史がサブカルチャーの反骨精神と結びついています。 こうしたルーツを知っておくと、服選びが具体的に楽になります。バフスリーブや非対称の裁断といったディテールに歴史的・サブカルチャー的な背景があるとわかれば、自分のクローゼットに合うかどうか、手持ちのアイテムとどう組み合わせるかを判断しやすくなります。特にオンラインショッピングで役立ちます。商品写真を見ながら「このフレアスリーブのブラウス、持っているダメージデニムと合うかな」と迷ったとき、そのシルエットの背景を知っていれば、Pinterestで1時間スクロールするより早く答えが出ます。このスタイルを探り始めたばかりなら、ゴシックファッションの基本と構成要素をまとめた記事も参考にしてみてください。全体像がつかみやすくなります。 音楽はどのようにして世代ごとのファッションを形作ってきたのか? ゴシックサブカルチャーにおいて、音楽とファッションはずっと切り離せない関係にある。特定のサウンドが特定のシルエット、素材、カラーを引き寄せてきたのは偶然じゃない。そのつながりを知っておくと、さまざまなアイテムを組み合わせるときに「なんか合わない気がする」という感覚が減っていく。 ガレージライブからダークウェイブシーンへ 70年代末から80年代初頭にかけて、ゴシックはポストパンクから直接生まれた。小さなクラブ、予算ゼロのステージで演奏していた時代だから、服は実用的で、コーデに使いやすいものである必要があった。だからブラックデニム、レザージャケット、自分でプリントやロゴを入れたりしたボロボロのTシャツが広まっていった。 このシンプルさには理由がある。本革やフェイクレザーのオーバーサイズジャケットはライブ中も動きやすく、ストレートレッグのブラックデニムはステージでも、深夜2時にクラブを出た後でも使えた。あの時代にインスパイアされたコーデを組みたいなら、この組み合わせは今でも通用するし、そこまでお金もかからない。 ダークウェイブシーンが発展してくると、雰囲気はよりシアトリカルになっていった。シフォンのゆったりしたブラウス、ロングスカート、ロマン主義を思わせるアクセサリー、たとえばレースの手袋、ワイドブリムハット、シルバーやメタルの重みのあるジュエリーが登場した。シルエットもはっきり変わり、タイトでハードな印象から、レイヤードでボリュームのあるスタイルへと移行していった。 このシルエットの変化は、コーデを組むときに実際に役立つ。シフォンやサテンのロングフレアスカートは、タイトなトップス、たとえばリブタートルネックやコルセットとよく合う。もう少しカジュアルにしたいなら、袖の広いゆったりしたブラウスにスリムパンツを合わせると、生地を重ねすぎずに同じようなレイヤード感が出せる。 ダークウェイブはまた、柔らかい質感の素材、たとえばベルベットやビスコースへの関心も高めた。これらはデニムやレザーとは異なる落ち感があり、コーデ全体が穏やかで柔らかい印象になる。ストレッチベルベットは生地屋でも既製品としても手に入りやすく、低温洗いで乾燥機を使わなければ意外と扱いやすい。今は両方のアプローチを一つのコーデに混ぜることも全然ありだと思う。 メタルとインダストリアルがゴシックファッションに与えた影響 メタルとインダストリアルは、ゴシックファッションにまったく異なる要素をもたらした。まず登場したのがメタルパーツ入りのヘビーブーツ、スタッズ付きのワイドベルト、チェーン付きパンツ、バンドグラフィックのプリントアイテム。素材もよりハードになり、厚手コットン、フェイクレザー、ナイロンが使われるようになった。 ブーツについては、メタル系とポストパンク系のアプローチの違いがわかりやすい。ポストパンクはシンプルなドクターマーチンや低めのヒールのブーティが中心だった。メタルとインダストリアルはよりマッシブな構造のブーツを生み出し、ダブルソール、メタルバックル、アンクル周りのチェーン装飾などが特徴的になった。こういうブーツはかなり重いものもあるので、数時間歩く予定があるなら、インソールが交換できるか、アーチサポートがしっかりしているかを確認しておくといい。 インダストリアルはさらに進んで、ワークウェアやミリタリーウェアを思わせるシルエットが出てきた。ポケットがたくさんついたワイドパンツ、ベルクロ留めのジャケット、指なしの短いグローブなど。私自身は、こういったアイテムを柔らかいものと組み合わせることが多い。そのコントラストが面白いと思っているから。こうした影響がどこから来たのかをもっと深く知りたいなら、ゴシックサブカルチャーのルーツをたどってみると、各音楽ムーブメントがどのようにスタイルとして結びついていったかがよくわかる。 ナイロンや厚手コットンのカーゴパンツは、いろんなコーデに取り入れやすいアイテムのひとつ。シンプルなブラックTシャツとマッシブなベルトと合わせればハードな印象になる。シフォンのゆったりしたブラウスと繊細なジュエリーと組み合わせると、ソフトインダストリアルとでも言うような、まったく違う雰囲気になる。どちらが正解というわけじゃなく、その日の気分や場面に合わせて選べばいい。 メタルとインダストリアルの影響は今もメタルとレザーのアクセサリーにはっきり見える。スタッズ入りのワイドバングル、リングチェーンのネックレス、重みのあるピアスなど。ハードなコーデにも、柔らかめのコーデにも合わせやすいアイテムで、スタッズのマッシブなバングルひとつで、他がシンプルでもコーデ全体の印象がガラッと変わる。新しいワードローブを一気に揃えなくても、まずこういったアクセサリーから試してみるのがいいと思う。こうしたスタイルの多くは、伝説のクラブBatcaveのような場所で、音楽とファッションが日常的に交差しながら育まれていった。 各年代を代表するファッションアイテムと、今も残るもの 時代を超えて定着したシルエットと素材 ゴシックファッションには、流行に関係なく使われ続けているアイテムがある。足首まであるフレアスカート、体にフィットするコルセット、袖がふんわりしたルーズなブラウス、シンプルなラインの長いコート、これらはどれも80年代にすでに登場していて、今もデイリーコーデやライブ、パーティーの場で普通に着られている。 同じシルエットでも、プロポーションが変わってきているのは面白い。80年代のパフスリーブブラウスは肩幅が広くて丈が短めだったけど、今は同じデザインでも背面が長くなっていたり、袖口が細くなっていたり、裾が非対称になっていたりする。足首丈のフレアスカートも、今はチュールを重ねたものや、重みのある一枚仕立てのものがあって、見た目の印象もトップスとの合わせ方もかなり変わってくる。オンラインで買うときは、ウエストからの着丈が記載されているか確認してみて。モデルによって15〜20cmくらい差があることもあって、身長によって見え方が全然違ってくる。 素材については、長く使われ続けているものがいくつかある。ベルベットとレースは、ゴシックスタイルが生まれた頃からずっと使われていて、今後もなくなる気配はない。ベルベットはシルエットにきれいに沿って、触り心地もよく、ミニワンピースにも、ロングスカートやコルセットにも使いやすい。レースは切り替えとして入れたり、袖の仕上げに使ったり、透け感のあるブラウスのインナーとして重ねたりと、使い方の幅が広い。 私が買い物のときにこの2つの素材をよく選ぶのは、汎用性が高くて他のアイテムと合わせやすいから。サテンやシフォンも登場頻度は少し下がるけど、ロマンティックな雰囲気のスタイリングを中心に、このジャンルの中でちゃんと歴史がある。ただ、シフォンはベルベットや綿に比べてかなりデリケートなので、洗濯には気をつけて。 ベルベットについては、オンライン購入でよくある落とし穴がひとつある。商品写真では実際の厚みや光沢感が伝わりにくいことが多い。ストレッチベルベットは織りのベルベットとは全く違う動きをして、体に密着するし、いつも選ぶサイズとは異なるサイズが必要になることもある。迷ったときは、特に高価なアイテムの場合、素材の組成や目付けをショップに問い合わせてみるのがおすすめ。 アクセサリーとジュエリーへのアプローチはどう変わった? 80年代から90年代にかけては、アクセサリーは大ぶりで存在感があるものが多かった。スタッズ付きの幅広チョーカー、太いチェーン、長いチェーンに通した大きなクロス、頬の半分まで届くようなイヤリング。サブカルチャーへの帰属を示す明確なシグナルで、意図的に挑発的な意味合いもあった。黒がスタイリングのあらゆる要素を占めていたのも偶然ではなく、ゴスが黒い服を選ぶ理由は、見た目の印象よりずっと深いところにある。 今のジュエリーやアクセサリーへのアプローチは、ずっと多様になっている。ゴシック大聖堂やスカルをモチーフにした存在感のあるシルバーリングの隣に、黒いストーンを使ったさりげないネックレス、三日月形のミニマルなイヤリング、オニキスのシンプルなブレスレットが並んでいる。ブラックシルバーや黒いエナメル加工のジュエリーは広く普及していて、今ではゴシックシーンの外でも普通に見かける。 ひとつのスタイリングの中でのジュエリーの組み合わせ方も変わってきた。以前は「多ければ多いほどいい」という感覚で、全部のジュエリーをひとつの明確なトーンで統一するのが主流だった。今はサイズ感をミックスするスタイルをよく見かける。人差し指に大きめのリングをひとつ、他の指には細いリングをいくつか、短めのネックレスと長いチェーンを同時につける、といった感じ。自由度が高くて、「なんか合わない」という感覚なしに少しずつアイテムを足しながらスタイリングを組み立てられる。 バッグとシューズへのアプローチも変わった。以前はハイカットのドクターマーチンやプラットフォームシューズが中心で、バッグはスタイリング全体の中でそこまで重視されていなかった。今はゴシックシューズやバッグもディテールにこだわったものが増えていて、バックルつきのレザーアンクルブーツから、メタルパーツを使った大きめの四角いバッグまで幅広い。この分野のアクセサリー市場がここ20年でかなり発展した結果だと思う。同じような変化はウェアにも言えて、メンズゴシックTシャツも、10数年前に比べてデザインやシルエットの選択肢がずっと広がっている。...
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ゴシックファッション:知っておきたいすべてのこと
ゴシックファッションは何十年もの歴史があるのに、いまだに誤解が多い。黒一色じゃないといけない、フルメイクが必要、普段使いできない、そんなイメージはそろそろ手放していい。 ゴシックファッションは幅広いスタイルで、ロマンティックなレースからヘビーブーツを合わせたカジュアルなコーデまで、何十ものサブスタイルがある。少しずつ取り入れて、他のスタイルと組み合わせて、仕事にも、ライブにも、夏の散歩にも着ていける。唯一の正解なんてない。 この記事でわかること: どこから始めればいいかがわかる、サブスタイルとテイストの概要 ワードローブの作り方、シルエットや素材の選び方についての実践的なヒント オンラインショッピング、サイズ選び、デリケートな生地のケアについてのアドバイス スタイルを妥協せずに、いろんなシーンに対応するコーデのアイデア さっそく始めよう。Gotykaでは、あちこち探し回らなくていいように、必要な情報をひとつにまとめた。 ゴシックファッションとは何か? ゴシックファッションは、ひとつの定義に収めるのが難しいスタイルのひとつ。コスチュームでも、決まったコーディネートのセットでもない。何十年もかけて進化し、さまざまなルーツを持ち、互いにかけ離れた無数の形をとってきた、ひとつの着こなし方だ。 そのルーツは1970〜80年代にさかのぼる。ポストパンクやゴシックロックのシーンを中心に、独自の文化が生まれた時代だ。音楽、文学、アート、そして服が一体となってひとつの世界をつくっていた。その後のゴシックファッションの変遷を経て、このスタイルは独自の歩みを始め、今ではコルセットを使ったヴィクトリア朝風ドレスから、レザージャケットやヘビーなブーツ、ロマンティックな雰囲気のゆったりとしたレイヤードスタイルまで、幅広いジャンルをカバーしている。 よく思われがちだけど、ゴシックファッションは黒とスカルだけじゃない。もちろん黒は頻繁に登場するけれど、深みのあるバーガンディレッド、ネイビー、ボトルグリーン、くすんだピンクも十分に映える。大切なのは、テクスチャー、シルエット、プロポーションへのこだわりであって、特定のカラーパレットに縛られることじゃない。 それに、このスタイルはいきなりフルセットを揃える必要はない。袖の広いレースブラウスや、ゴシックのシンボルとしてのクロスをあしらったシルバーのリングをひとつ取り入れるだけでも、もうその方向への選択になっている。参入のハードルも、買わなければいけないものリストも、存在しない。 ゴシックファッションはミックスにも特に寛容だ。他のオルタナティブスタイルと組み合わせるのはもちろん、クラシックなエレガンスや普段のカジュアルとも自然に馴染む。この柔軟さこそが、多くの人が一時的な興味にとどまらず、何年もこのスタイルに戻り続ける理由だと思う。 知っておきたいサブスタイルと美学 ゴシックファッションは一つのスタイルではなく、共通した雰囲気を持ちながらも、シルエット・素材・着こなし方がそれぞれ異なる、さまざまな方向性の集まりです。ワードローブを揃え始める前に、どんな選択肢があって、自分の日常に合いそうなものはどれかを知っておくと役立ちます。 ヴィクトリアン・ゴシックとロマンティック・ゴシック ヴィクトリアン・ゴシックは、ゴシックサブカルチャーの中でも特に知名度の高いスタイルのひとつです。19世紀のファッションからインスピレーションを得ており、ロングスカート、コルセット風のディテール、パフスリーブ、レース、チュール、ベルベットが特徴的です。カラーはブラックを中心に、深みのあるボルドーやネイビー、そしてコントラストとしてのホワイトが使われます。 このスタイルで大切なのは、まずシルエットと生地の質感です。デコルテにレースの切り替えが入ったワンピースや、ジャボ付きのブラウスは、同じダークカラーでも普通の黒いTシャツとはまったく印象が変わります。白いシャツの上にコルセットを重ね着するのは、このスタイルの定番の組み合わせです。 ロマンティック・ゴシックは、もう少し自由な解釈のスタイルです。かっちりしたフォルムは少なめで、シフォンのマキシワンピースや大きめの袖、花や月のモチーフを使った繊細なアクセサリーなど、ふんわりとした素材が多く使われます。ヴィクトリアンスタイルが日常には少し大げさに感じるなら、ロマンティック・ゴシックはちょうどいい中間点になります。 ストリート・ゴシックとカジュアル・ゴシック 日常に取り入れやすいのがこの方向性です。黒のフィット系またはゆったり系のアイテムに、メッシュの切り替え・チェーン・ワッペン・太めのベルト・厚底シューズといったオルタナティブファッションらしい要素を組み合わせるのが基本です。レースもコルセットも、気分でなければ必要ありません。 具体的には、黒スキニーにスポーツブラの上からメッシュトップを重ねてライダースジャケットとドクターマーチンを合わせる、あるいはカーゴパンツにオーバーサイズのニットとごつめのブーツを合わせる、といったコーディネートが考えられます。ここで重要なのは特定のシンボルよりもプロポーションのバランスです。全体にまとまりがあれば、それで十分です。 このスタイルは、手持ちのアイテムと組み合わせやすいのも魅力です。カジュアルなアプローチから始める人が多いのは、最初から大きな出費が必要ないからだと思います。 ダークウェイブ、サイバーゴシック、そのほかのスタイル ファッションとしてのダークウェイブは、80年代・90年代のゴシック音楽からインスピレーションを受けています。ミニマルなシルエット、ブラック中心のコーディネート、レザーまたはフェイクレザー、ジオメトリックなカットが特徴です。装飾は少なめで、構造的なデザインが重視されます。ロング丈の黒いコート、タイトなパンツ、厚底のシンプルなシューズの組み合わせが典型的なスタイルです。 サイバーゴシックはまったく異なる世界観を持っています。合成素材、ネオンカラーのアクセント(パープル・グリーン・ブルーが多め)、ゴーグル、人工毛のチューブ型エクステ、インダストリアルなディテールが登場します。シルエットはフューチャリスティックで、ジッパーやストラップが多用されたシャープなカットが目立ちます。パーティーでは存在感抜群ですが、日常使いにはそれなりの度胸が必要かもしれません。 このほかにも、パステルゴシック、ニューゴシック、EGL(エレガント・ゴシック・ロリータ)など、さまざまなスタイルがあります。それぞれカラーパレット・シルエット・アクセサリーの選び方が異なります。どれか一つに絞って厳密に守る必要はありません。気分や場面、そのときのワードローブに合わせて複数のスタイルをミックスしている人がほとんどです。 ゴシックワードローブをゼロから作るには? このスタイルを始めるなら、まず何から? 一度に全部そろえようとするより、実際に着るものを少しずつ選んでいく方がうまくいく。よくある失敗は、最初からフルコーディネートで入ること。メッシュトップにヘビーブーツ、レースのグローブまで全部いっぺんに、という感じ。結果として重くなりすぎたり、アイテム同士が合わなかったり、自分の生活に合わなかったりすることが多い。 まずは、今持っているものと合わせやすいアイテムから始めてみて。ブラックのオーバーサイズスウェット、厚手ニット素材のシンプルなミディスカート、ストレートラインのブラックパンツあたりは、クローゼットに加えてもそれほど違和感がない。少しずつ足していきながら、自分に本当に合うものを確かめていける。 どんな場面で着たいかを考えておくのも大事。普段使い、仕事、ライブでは、それぞれ求められるものが少し違う。そこから考えると、なんとなく買って「どうしよう」となるのを防げる。コーディネート全体をまとめるために、ゴシックメイクのステップバイステップガイドも参考にしてみると、スタイリングに統一感が出やすい。 持っておくと便利なシルエットとカット ゴシックファッションには、サブスタイルを問わずよく登場するシルエットがある。全部そろえる必要はないけれど、コーディネートの幅が広がりやすいものを知っておくと選びやすい。 ベースとして使いやすいアイテムをいくつか挙げると: マキシスカート(フレアまたはプリーツ入り)、できれば厚手素材で、裾にフリルがあるものも使いやすい シンプルなブラックの長袖シャツ、装飾が少ないものの方がほぼ何にでも合わせやすい テーラードジャケットやブレザー、カジュアルなコーディネートに羽織るだけで雰囲気が変わる ワイドレッグパンツ、パラッツォスタイルやカーゴカットなど...
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